スズメバチの女王を殺すとどうなるの?
もうすぐ秋になります。
秋になるとハチの仲間は新女王を守るために攻撃的になる傾向があります。
民家や人通りの多い場所、公園、学校などにスズメバチの巣が作られるとハチにはかわいそうですが、駆除しなくてはいけません。
私、夏休みなので図書館で「スズメバチLIFE」という本を借りてきました。丸沢丸さんというスズメバチ芸人さんの書かれた本みたいです。これがなかなかスラスラと読めて面白い。中学年から高学年以上の学級文庫にもおすすめです。
さて、スズメバチの女王を殺すとコロニーはどうなるのか。
簡単に言うとしばらくしたのち崩壊するようです。(当たり前か。)
①普段女王バチは巣の中でフェロモンを分泌して、働きバチが産卵しないように働きかけています。
②受精卵からはメスバチ(働きバチ)が生まれ、未受精卵からはオスバチが生まれます。
③オスバチは働かない。
つまり女王を失った場合、働きバチが未受精卵を産めるようになり、オスバチだらけになってしまい、最終的にコロニーが死んでしまうというわけですね。
(なんか少子高齢化社会と似ているような・・)
女王アリは体の中にオスの精子を貯めてあり、受精卵と未受精卵を産み分けることができるんですが、働きバチは交尾をしていないので、すべて未受精卵になるわけです。これはアリも同じですね。
ということで、ハチを駆除するのに一番効果的な時期は、新女王が巣を作りはじめ、第一世代の働きバチが誕生する4月から5月になります。学校や農園ではその時期にハチトラップを仕掛けておくと、ハチの巣の防除につながると思います。
トラップは時期が過ぎたら必ず回収しなくてはなりません。蜂以外の生き物も殺し続けてしまう可能性があります。