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いじめについて

いじめの構造でいえば被害者、加害者、傍観者、仲裁者などがある。

いじめを学級集団で無くすためには、「友達幻想」に書かれていた考え方がとても効果的だと思った。

主に傍観者やとりまき加害者の意識として、「次のいじめのターゲットになりたくないから、見て見ぬふりをする。」だとか「自分さえいじめられなければいい。」「この子がいじめられていれば自分は安全だ。」というものがあるとおもう。


「自分さえいじめられなければ、、」というのはもっと大集団であったり、自分との関わりが薄い集団であれば、余計なストレスを抱えなくていいので賢明かもしれない。

ただし、学級という小集団なら話は別だ。


いじめを見て見ぬふりをするということは、いじめを黙認するということである。

「自分の集団にいじめがあってもいいですよ。」という姿勢である。

これは未来に自分がいじめられるリスクを生産しているということである。

これがさらに不安となって攻撃性に加味することも考えうる。


いじめられたくないのであれば、自分の集団ではいじめを許さないという姿勢、行動が大切である。

それが自分が未来にいじめられるリスクを減らす行動である。


この考え方をクラスで共有すべきであり、子供達自身もいじめを許さない姿勢をとっていくべきである。


「いじめは絶対的にいじめをするやつが悪い。」とよく言われるが、それだけでは子供は納得できないだろう。
人は弱い存在を支配することに基本的に快楽を感じるものだと思う。
だからこそ、自分の利益に訴えかける趣意説明として、「自衛としていじめを許すな」が効果的だと思うのである。

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友だち幻想 (ちくまプリマー新書)

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