子供の心をかえたい!!
子供に限らず、他人の心を変える(よくする)ことってすごく難しいことですよね。
そもそも 他人の心を変えるという行為は、他人の課題に足を踏み入れる行為なので、アドラー心理学的な視点からするとあまりよくありません。
しかし、教師はそれも一つの務めでしょう。
クラスで問題行動が起きれば、クラス全体の損失となります。指導せずに放置しても、将来的に本人の損失となるでしょう。
それを改善すること、本人が将来同じような問題を起こさないようにすることがクラスだけでなく、本人にとってもプラスになるはずです。(そう思いたい。)
何しろ教員の心の負担も減りますし、教員の自信(自己効力感)ややりがいにもつながります。
さて、ではどのように他人の心を変えればよいのでしょうか。
・情熱的な語りかけで、心に響かせる。
・情熱的な態度で・・略
・ドラマチックな展開で・・略
・すばらしい出会いが人生の分岐点となる・・
・高い壁を乗り越えて!
・・・・
テレビの見過ぎかな?
上記の5つは私みたいな一般人には困難です。爆発力はありそうですが、成功率も低そうです。
◎行動分析的アプローチ
子供の行動を記録して、良い行いを強化していく方法。
強化は単に褒めることだけでなく、当人にとって報酬となればよいです。
例えば、先生が笑顔になる。目を合わせて微笑む。頭を撫でる。注目を浴びる。なども報酬となりえます。
しかし児童観察が大変ですし、良い行いを当人が選択できなければ報酬も与えることが出来ません。
まぁ特別支援の基本である「教えて褒める」をすればいいんですが。
◎自己知覚理論で自己概念を変える
こちらは「教えて褒める」と似ています。が、考え方が少し違います。
自分が自分のことをどう考えるのかを決めるのは、他の人をどう考えるかを決めるのと同じ方法、つまり「観察」という方法による
ハーバードの人生を変える授業より引用
これが自己知覚理論です。
つまり、当人は行動にともなって、行動している自分を「観察」してもいるのです。
子供が望ましい行動を起こせば、何より子供自身が望ましい行動をしている自分を「観察」しているのです。
なので、子供が望ましい行動を起こそうとしない場合であっても、教師と一緒に望ましい行動をする経験を積んでいけば、徐々に子供の自分自身に対する考え方が変化していき、望ましい行動が増えるのではないかということです。
何より「自分なんか・・・。」と卑屈になっている子に対するアプローチとしては、その子の将来を考えるうえでも価値のある方法だと考えられます。
さらに周りの大人や友達がその子に対して「優しいね」「掃除が上手だね」などのラベリングをしてやれば効果が上がると思います。
自己啓発本って教師こそ読むべきだよなと思います。
子供を啓発できる教師になりたいですね。そのためにはまず自分から。
- 作者: タル・ベン・シャハー,成瀬まゆみ
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