教師力upセミナー記録#3「佐々木招弘先生の理科」
#2の続きです。
セミナーでは授業の映像も紹介されていました。
そこでは「紙コップロケットを高く飛ばすにはどうすればよいか。」
という課題を考えさせていました。
紙コップロケットを載せておきます。
この前の教師力アップセミナーで紹介された実験
— るる#小学校教員 (@ruru__teacher) February 20, 2019
「紙コップロケット」
空き缶、LPガス、ライター、紙コップでできます。
もちろんチャッカマンを使った方が良いですし、スプレーも正規の使い方ではないので、自己責任でと言われました。 pic.twitter.com/CIYkbIJIbT
まず、教師が紙コップロケットの飛ばし方を演示します。
「先生よりも高く飛ばすにはどうすればいいか。」
と子供たちに投げかけ、それぞれの班で自分の考えた方法を一度だけ試します。
そして、先生よりも高く飛ばせる自信のある人に前でやってもらいます。
するとスプレーは少ないほうがよく飛ぶことに気づきます。
ここで理由を考えさせます。
「なぜガスは少ないほうがよく飛ぶのか。」
ものが燃えるときには酸素が必要なので、ガスを入れすぎても大きく燃焼しません。
ガスを入れすぎると、火をつける部分だけが燃焼します。
さらに紙コップを取ると、酸素がいっきに供給されるので燃え上がります。
バックドラフトと同じような現象ですね。
ナショナルジオグラフィックの動画を見たばかりなので何となくわかりました。
あわせてご覧ください。
【クイズ】ガソリンの量が違う車。燃料タンクに火をつけたとき、大爆発を起こすのはどれでしょう?
— ナショナル ジオグラフィック(TV) (@natgeotv_jp) January 3, 2019
A. 空っぽ
B. 4分の1
C. 半分
D. 満タン#ナショジオクイズ pic.twitter.com/f32aLANccn
そしてもう一度班に戻り、本当にスプレーが少ないほうが飛ぶのか実験して確かめるという流れです。
学期終わりで時間があるときなどにやったら楽しそうですよね。
ちなみに、過去に
「ガスをたくさん入れても、高く飛ばせる。」
といった子がいたそうです。
ガスをたくさん注入し、さらに着火口から酸素ボンベで酸素を入れるのです。
酸素も燃料もたくさんあるので大きく燃焼します。
会場でもやっていましたが、かなり大きな音がなり、紙コップも二階分ある天井まで飛んでいました。
正直、想像以上で危ないと思いましたがすごくワクワクしました。
自然と拍手が巻き起こっていました。
卒業した子供たちの印象にも強く残っているそうです。また、先日のアパマンショップがガス爆発したようなニュースを見るとこの実験のことを思い出してくれるんだそうです。
確かにガスには気を付けようと思えるくらいの迫力でした。
そんな経験知を与えられるのも魅力だと思いました。