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教師力upセミナー記録#4「佐々木招弘先生の理科」

いらっしゃい。

♯3の続きです。今回が最後です。

 

理科の授業のスタイルとして、

ミステリー型

サスペンス型

に分けられていました。

 

ミステリー型

名探偵コナンのようにだんだんと真相がわかっていって、最後に犯人が分かるものをミステリーとします。

つまり、実験によって帰納的に結果を理解していく授業スタイルです。

問い→予想→実験方法→実験→結果→考察、まとめ

という一般的な授業スタイルですね。

 

サスペンス型

ドラマ「ガリレオ」のように、はじめに犯人はわかっており、そこにたどり着く過程を楽しむタイプのものです。

つまり、教科書の実験を実際にやってみて、演繹的に確かめていく授業スタイルです。

高等学校では実験も複雑になっていくので、そのような授業形式が多いですね。

 

今回のセミナーでは、振り子の単元をもとにサスペンス型の授業スタイルを紹介していました。

 

振り子の振れ幅によって振り子の周期は変わりません。

これを発見したのがガリレオ・ガリレイだと言われています。

小学校の図書室に伝記があるので、知っている子もいると思います。

一応動画を載せておきます。(この動画の後半を見せてもいいかもしれません。)

www2.nhk.or.jp

実験です。

灯りに見立てたペットボトルをひもで吊るし、一往復する時間を測ります。

この時にメトロノームを使うとわかりやすいです。(ガリレオは自分の脈で時間を図っていましたね。)

メトロノームが一往復する時間を1秒としてみんなで声に出して数えます。

大きい幅で一往復「い~ち、に、」

小さい幅で一往復「い~ち、に、」

同じと言われれば同じだけど、見ている感じは微妙です。

ここで「どうしたらもっとわかりやすくなるか。」と発問して、10往復させればよいことに気づかせます。

そして子供たちにはメトロノームを数えてもらい、先生は10往復を数えます。

実際にやってみると、振れ幅によってかかる時間は変わらないことがわかります。

演示でやることでクラスに一体感も生まれるように感じました。

 

そのあと班に分かれて、ストップウォッチを使って実験していきます。

こうすると誤差が生じることを納得させやすいそうです。

というのもミステリー型の授業だと、振れ幅によって周期が変わると予想した児童は、この誤差を誤差であると認めることにわだかまりが残る場合があるそうです。

 

と、振れ幅によって一往復するのにかかる時間が変わらないことがわかりました。

そして、次に重さを変えたらどうなるか。

長さを変えたらどうなるか。

ということを予想していきます。

つまりサスペンス型→ミステリー型ということですね。

サスペンス型でクラスの子供たちをぐっと引き込んで、ミステリー型で考えていくんですね。

また5年生を持ったらぜひこの方法でやりたいと思いました。

では。

 ↓佐々木先生の本 セミナーで購入しました。

「アクティブラーニング」のための表現力育成10のポイント 中学年編 (レベルアップ授業力)

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