無理やり進級させるのは善意か悪か。
いらっしゃい。
進級会議ってご存知ですか。
進級会議では学力不振児童が、次の学年に進級してよいかどうかを決める会議です。
といっても、教員同士で「この子は大丈夫だろうか。」と考えるようなものではありません。
担任が校長に「進級させてやってください。お願いします。」と頼む会議(?)です。
一年目に初めて参加して驚愕しました。
茶番劇としか思えないんです。
担任「〇〇君の成績は低いですが、日ごろの授業や、宿題、体育など、精一杯頑張る姿が見られます(見られない)。進級の許可をよろしくお願いします。」
校長「わかりました。許可します。」
ちなみに、小中学校で、学力を理由にした原級留置はできないそうです。
そう、許可を出さざるを得ないんです。
やる意味・・。
学力がついていない状態で進級させてあげることが優しさなのでしょうか。
算数は特に基礎基本ができていないと、上の学年の内容は困難です。
例えば、算数の理解力が2年生レベルの子に5年生の授業を受けさせても、理解できるとは思えません。
今の教育制度だと「さっさと卒業させてしまえ。」
と厄介払いしているようにも見えます。
現に義務教育レベルの算数ができない高校生もいるらしいですし。
といっても学力が必ず必要であるとかそういう話ではないです。
高校まで行くとしても、学力不振は負債のように積み重なっていくので、本人にとって辛い時間を強いることになるはずです。その逃避行動として非行、問題行動が生じる可能性もありますね。
年齢主義ではなく、完全習得学習のように、苦手な分野にじっくりと向かい合えるような学び方もできるといいなと思います。
行事など精査して、そういう子たちのためにもっと時間が取れるとよいですね。
逃避行動としていじめもあり得ますね。
↓最近読んだ本です。