教師力upセミナー記録#1「佐々木招弘先生の理科」
今日は、教師力upセミナーに参加してきました。
講師の先生は筑波大附属小学校の佐々木招弘先生。
教科は理科です。僕の専攻も理科なのでワクワクしながら行きました。
理科は先生には不人気の教科である。
めんどくさい・むずかしい・きたない・きけん
の2M2Kが理由だそうだ。
ではその2M2Kを克服するような工夫をすればよいのではと思ったので、今後の課題とする。
以下、記録としてアウトプットしていく。
スケッチ
ハンソンの観察の理論負荷性というものがある。知識や経験によってものの見方が変わるというものだ。
さらにソシュールの「言葉が概念を作る。」
イヌイットには雪を表す言葉がたくさんあり、雪を見てその違いを認識することができるそうだ。
また、アメリカには藍色という言葉がないため、虹は6色にしか見えないのだそうだ。
つまり、何も知らない状態で「スケッチしましょう。」といったところで無理なのである。
そのためにはどの部分がどうなっているのか、スケッチをする前に教師が言語化しなければならない。
また、子供が「どうなっているのだろう。」と疑問に思うことも必要である。
そこでまず描かせる。
すると意外とかけない。
「どうなっているんだろう。」と思わせられる。
会場ではチューリップを描きました
ここでどのチューリップが一番近いか尋ねると、一つ一つを比べるようになります。
さらに
・葉は何枚か?
・葉の先はとがっているか?丸いか?二股か?
・葉縁はどうなっているか?鋸歯はあるか?波打つか?
・網状脈か?平行脈か?
・花弁は合弁花か?何枚か?
・花弁の先はとがっているか?まるまっているか?
・茎はまっすぐか?まがっているか?
とこれほどたくさんの発問をすることができます。
同時に視点を与えています。
そして答え合わせ。
一つ一つ確認し、教師が言語化していく。
・葉は何枚か?→3枚以上
・葉の先はとがっているか?丸いか?二股か?→とがっている
・葉縁はどうなっているか?鋸歯はあるか?波打つか?→波打つ
・網状脈か?平行脈か?→平行脈
・花弁は合弁花か?何枚か?→外3枚、内3枚の6枚
・花弁の先はとがっているか?まるまっているか?→丸い
・茎はまっすぐか?まがっているか?→南(太陽)に傾く
とここまでやってから実物をみてスケッチをするとしっかりと特徴を得たスケッチをすることができるようになるそうです。
ぜひやってみたいと思いました。
続きます。