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本当に褒めときゃいいのか!?!?

「叱らずに褒めてのばす!」
ということが最近の教育では言われています。

褒めて褒めて褒めまくることで子供がやる気になる。
褒めることで行動が強化される。

これはASDスペクトラムの子が、否定語を理解しにくいこと(○○するな!と言われると○○の部分だけに意識がいってしまい、○○してしまう。)や、叱られることで望ましい行動に悪い印象を植え付けてしまうことを避けるために言われはじめたことなのだと思う。

心理学では、結果を褒められると難しいことに挑戦しなくなると言われています。
つまり
「できてすごいね!」
「上手だね!」
などの言葉がけは、失敗する勇気を挫く言葉がけでもある。
子供の「親の期待に応えたい気持ち」や「この子は出来る子というラベリング」によって失敗すると幻滅されるのではないかという不安が生じるだろう。
子供は親の期待に応えようとする生き物だ。
誉め言葉は一歩間違えれば相手を支配し、思い通りに操ろうとする言葉がけなのかもしれない。

一方、結果でなく過程における努力を褒めることは良しとされている。
過程なら結果がどうであろうと、褒めることができる点も魅力的だ。
子供の挑戦意欲を削がないためにも結果や今ある能力のみを褒めるのはよしたほうがよいだろう。
例えば
「サッカーがじょうずだね!」
ではなく
「サッカーが上手だね!たくさん練習したの?」
と努力につなげた言葉がけを心がけていきたい。