オニノゲシを食べるぞ!
オニノゲシってご存知でしょうか。キク科のノゲシとよく似ていますが、それよりももっとトゲトゲしていて、太くて逞しいやつです。きっとそこらへんに生えていますよ。
どうもこのオニノゲシが「ステムレタス」という韓国かそこらの野菜の代用になるとかなんとか。
これがオニノゲシ。荒々しい。でもアメリカオニアザミと比べたら大したことはないですね。
野食ハンマープライスを参考に、オニノゲシを干してみました。確か冬休みに職員室の窓辺に干していたのを記憶しています。家に持って帰ってからは、ずっと食器棚の上に放置していました。
こんな感じ。4か月くらい放置してたけど大丈夫なのか・・・。
細くて色の薄いのが、皮をむいたやつ。太いのが皮つきです。
とりあえず茹でてみました。(火を通せば大体いけるでしょ。)
あ、だめだこれ。皮つきの方は柔らかくなってくれましたが、皮を剥いたほうは何故か枝です。食べられそうにありません。
皮無しの方をかじってみると、繊維が強すぎます。しかし、味は塩ゆでなのでちゃんと塩味。ほかの雑味は感じられませんでした。
でも硬すぎるので、残念ながら皮無しはここでリタイアです。。。
皮つきの方を食べやすい大きさに切り、ごま油で炒めます。味付けは醤油と洋風だしにしました。最後に七味をかけて完成です。
まあ、見た目はいいでしょう。
〇感想
シャキシャキを通り越して、ジャキジャキしています。硬いメンマのような感じ。筋っぽさは少しありますが、食べられるレベル。味もしっかりとしみ込んでいて、癖は全くありません。
次に干さずに食べます。
少しかじってみました。
口に入れた瞬間はみずみずしくておいしいのですが、だんだんと灰汁が出てきます。皮のすぐ下に白い乳液を出す部分があるみたいで、おそらくそれが苦いのでしょう。苦くて渋い。界面活性剤のような渋みがあります。
とりあえず、皮つきのものと、皮をむいたものを茹でてみました。
茹でたものをかじってみると、皮が無い方は何の渋みも苦みもないです。皮つきの方は、まだ苦みが残っています。
とりあえず半日ほど水にさらしておくと、かなり苦みが抑えられました。
味付けは干したものと同様、醤油、ごま油、洋風だし。
感想
みずみずしくて、程よくシャキシャキしています。ちょうどキムチの白菜のような感じです。苦みも渋みも全くなく、とても食べやすいです。皮つきの方が若干歯ごたえがありますね。癖がないので、炒め物ならどんなものにも合うと思います。天ぷらには不向きかもしれませんね。
採取するときに少しトゲが面倒くさいですが、茹でて水にさらすだけなので、下処理が楽です。植物体も大きくて食べ応えがあるので、いい食材になりそうです。
見つけやすい植物なので、ぜひ探してみてはいかがでしょうか。