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教育・育児・環境教育についてのブログです。セミナーや研修、日ごろの教員生活で学んだことなどを記事にしています。

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嫌な作業に理由を聞くべき2つの理由

「これやる意味ありますか?」

嫌な作業やる意味がわからない業務には、素直に質問しましょう!

2つのメリットがあります。


1つ目のメリット

ストレス減少!!

ストレス・コーピングについてアメリカの心理学者ラザルスの実験があります。
異なる説明をした4つのグループに、とある民族の割礼式という儀式の映像を見せるというものです。
(割礼式は男性器の包皮を切除する儀式。成人になるための通過儀礼。)
1. 割礼式は苦痛を伴う。
2. この民族の男児にとっては喜びである。
3. 文化の勉強の映像です。冷静に。

4. 説明なし
その結果、1と4ではストレス反応が高く、2と3ではストレス反応が低かった
というものがあります。
(マンガでわかる心理学入門より)

つまり理由を知ることでストレスを感じにくくする効果があります。
(もちろん理由にもよります。)

また、理解できない理由であっても、認知的不協和に陥らせることができます。
(納得ができないことを自分の中で合理化してしまうこと。)
簡単に言えば大義名分で自分を抑えるって感じでしょうか。


2つ目のメリット

これは単純で、業務の改善や見直しを促すことができるというメリットです。

行事、校務分掌など慣例となっているものには、"毎年やっているからやる"という暴論がまかり通っていることが多々あります。

そんなときこそ純粋なふりをして

「何のためにやってるんですか?」

と聞いてやりましょう!

改善策を考えるきっかけになると思います。

ここ数か月間で特別支援学校で実践していますが、奇異な目で見られることもなく、ちゃんと理由を説明してくれる方ばかりです。
図書館の蔵書点検作業でも効率のよいやり方を模索するきっかけになりました。

さらに言えば質問するという行為は、相手の親切心を引き出します。
「私が親切に答えてあげているのは、相手に対して好意があるからだ。」
という認知的不協和を引き起こすことにもつながるかもしれません。

マンガでわかる心理学入門はアマゾンにはありませんでした。
↑2冊は一応読みました。
マンガでわかる系の本はエピソード記憶を強化しますし、学級文庫に置けば子供も楽しめるので積極的に買っています。