日本のインクルーシブ教育は狂ってる。
インクルーシブ教育について知りたくなったので論文を読みました。
参考:日本の特別支援教育におけるインクルーシブ教育の現状と課題に関する文献的考察―国際比較分析を通してー
・インクルーシブ教育ってなに?
・失敗
・イタリアの成功例
・インクルーシブ教育ってなに?
「障害のある子と一緒に学習すればいいんじゃないの?」ってフワフワしたイメージしかありませんでした。
インクルーシブ教育と似たような意味の統合教育というものがあります。統合教育とは、通常学級に障害のある子を迎えて一緒に教育するというものです。
「え、インクルーシブ教育じゃんそれ。」って思いますよね。。。
一方インクルーシブ教育とは、障害の有無は考慮せず、一緒に教育するというものです。
「障害なんて関係ない!一緒に勉強しよう!」ってことですね。でも配慮や支援は必要なんですよね?それって統合教育とどう違うのって感じ、、、。
・日本のインクルーシブ教育
インクルーシブ教育をしようとしてそうなっているのかはわかりませんが、通常学級にもADHD児やASD児は多くの場合存在しています。クラスの人数の6.6%は特別なニーズを持った子どもだとも言いますよね。40人学級なら平均して2人~3人。ですが、あくまでも平均です。25人学級に3人(12%)も発達障害のある児童がいるクラスも普通にあります。個別の指導計画を作る必要がある場合もあります。仕事量が異常です。。
・外国での失敗例
分離型教育から、統合教育へと転換しました。しかし、1980年代に通常学級で強い劣等感や挫折感を味わい、精神的に傷ついてしまう例が続出。分離型特殊教育へ転換。特別支援学校という選択肢も残す方向へ。そして結局特別支援学校の入学者が増加したそうです。
・成功例
イタリアでは99.6%の障害児がインクルーシブ教育を受けている。特殊教育学校(特別支援学校)も特殊学級(特別支援学級)も存在していない。
イタリアのインクルーシブ教育を支える取り組み
・支援教師を配置。重度であれば1人に対して1人。軽度であれば3~4人に対して
1人
・小中学級の児童生徒定数が25人。障害のある子どもを有する場合は20人。
・障害のある児童を有するクラスには支援教師が加配される。
・小学校低学年は複数担任制。障害がある児童を有する場合はさらに支援教師を加
配。
そのほかにも関連機関との協力や、支援計画などなど。。
日本にも導入すべきだと思うのは上の4項目かなと感じました。
今の日本では、児童生徒定数40人という何の根拠もない戦後と変わらない状態でインクルーシブ教育をしていこうとしていますね。そもそも分離型教育としても40人は異常。カリキュラムがもっとスカスカだったと考えられる戦後とは状況が変わってきていますし、少子化も進んでいますから、児童生徒定数は見直して然るべきです。イタリアを見習いましょうよ。。。