ソーラークッカーで目玉焼き(生活単元)
お久しぶりです。
担当児童が3年生なので、支援学級の子たちでソーラークッカーを使った調理をしてみました。
目的としては、
・太陽光で調理ができること。(エネルギーがある)
→日向は暑く、日陰は涼しいことにもつながる。
・鏡で反射した光を集めると温度が上がるということ。
→操作の過程で光がまっすぐ進むことがわかる。
・太陽が動いていること。
(太陽に合わせて鏡の向きを合わせないといけない。)
このように太陽の単元の内容を一気に学習することができます。
さらにたんぱく質の熱可塑性の話をしてもよいかもしれませんね。
ちなみに黄身が70℃、白身が65℃と78℃(白身は2種類あるみたい)。
さてクッカーは2種類作ってみました。
1つはネットでよく紹介されていた箱型のもの。もう一つは教科書のコラムで紹介されていた壁型のもの。
授業ではまずコラムの部分を読みました。
黒く塗った空き缶を使うと書かれており、「なぜ黒色にするのか。」を考えさせました。
その前に虫眼鏡を使って黒い紙を燃やしていたのですぐわかると思いましたが、高学年の子が先に答えました。
シーチキンの缶の側面を黒のペンで塗り、アルミをひいて卵を割り入れます。
情緒の子が卵を机に落としてしまい、予備がなくなってしまいました。
次に高学年知的反抗挑戦傾向の子。
「家でいっつもやっているから余裕!」
きれいに黄身も割れることなくできました。
担当児童は肢体不自由なので、「先生か他の子にやってもらうか?」きくと高学年の子にやってもらうことになりました。
高学年の子
「人の卵を割るときが一番緊張する。失敗したらダメだから。」
「もし失敗したら僕の奴と取り換えるからね。」
と普段からは考えられないくらい素敵な発言がでました。自分で自信があることを褒められると素直になれますよね。
結果は黄身が崩れてしまいました。前言通り取り換えてくれましたが、担当児童がそれを拒みました。僕としても拒むくらいの謙虚さはあってほしかったので、少しホッとしました。
さてみんなで外に行って設置しました。
知的中学年「ジューって言わないよ?」
と少し不満げ。
短時間で完成させるために鏡を増やすことにしました。
結局3時間目かはじめて給食までやりました。
待つ間、位置を調節したり、虫取りをしたり、虫眼鏡で葉っぱを焦がしてみたり。
虫眼鏡は集中力を養うのにいいかもしれませんね。
温度は最高で73℃、卵のほとんどが固まる温度になりました。
低温殺菌にもなるので安心だと思いますが、念のため再度オーブンで加熱してから食べました。
子供は「おいしい。」「ぱさぱさしてる」と喜んで食べていました。
たくさん鏡がない場合はアルミホイルを段ボールに張ればいいかもしれません。
楽しい生活単元でした。